世界一周含めこれまで40カ国以上を旅した世界新聞編集長です。
海外旅行は人生を豊かにしてくれる素晴らしい体験ですが、同時にリスクも存在します。
特に2025年は、世界情勢の変化により「これまで安全だった国」でも注意が必要なケースが増えています。
今回は、外務省海外安全ホームページを参考に、2025年版・最新の危険地域リストをまとめました。
安全な海外旅行のために、ぜひ出発前にチェックしてください!
外務省「海外安全ホームページ」とは?
海外旅行に出発する前に必ず見ておきたいのが、外務省の「海外安全ホームページ」です。
ここでは、世界各国・地域の治安情報やテロ、犯罪、自然災害などの最新情報が発信されています。
危険レベルは「レベル1:十分注意」「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」「レベル3:渡航中止勧告」「レベル4:退避勧告」の4段階に分かれています。
海外旅行初心者の方は、レベル2以上の国や地域は避けた方が無難です。
【2025年版】危険地域リスト(主要国)
では、2025年4月時点で外務省が注意を呼びかけている主な危険地域を見ていきましょう。
中東地域
- イスラエル、ガザ地区、ヨルダン川西岸
イスラエルとパレスチナ情勢の悪化により、ガザ地区周辺ではレベル4(退避勧告)が発出されています。
エルサレム旧市街でも局地的な衝突が発生しており、海外旅行者には近づかないことが強く推奨されています。
- イラク、シリア
テロ組織による攻撃や誘拐リスクが非常に高く、ほぼ全域でレベル4が適用されています。
海外旅行者が訪れるべき地域ではありません。
アフリカ地域
- スーダン
2024年から続く軍事衝突の影響で、首都ハルツームを含む広範囲がレベル4となっています。 - マリ、ブルキナファソ、ニジェール
サヘル地域ではイスラム過激派による襲撃が頻発しており、旅行者誘拐のリスクも高まっています。 - 南アフリカ共和国
都市部での犯罪率が非常に高く、特に夜間外出は極めて危険とされています。
日本人旅行者のスリ、強盗被害も報告されています。
中南米地域
- ベネズエラ
経済崩壊に伴う治安悪化が続いており、首都カラカスでも殺人事件発生率が非常に高いです。 - ハイチ
ギャングによる支配地域が拡大しており、外国人誘拐事件も頻発。
レベル4地域が多く、海外旅行先には適していません。
アジア地域
- ミャンマー
軍事政権による弾圧、反政府勢力との衝突が激化しており、観光地とされる地域でも緊張が高まっています。 - フィリピン南部(ミンダナオ島)
イスラム過激派によるテロや誘拐事件が続発しているため、特定地域への渡航は控えるべきです。
東欧地域
- ウクライナ
ロシアとの戦争が継続しており、全土でレベル4(退避勧告)が発出中です。
国外への避難が進められている状態で、旅行は絶対に避けるべきです。
- ロシア
日本との外交関係悪化もあり、旅行者に対する拘束・尋問リスクが高まっています。
海外旅行者の口コミから見る「治安のリアル」
最近では、海外旅行者の口コミサイトやSNSから現地情報を得ることも可能です。
例えば、2025年3月にペルーを訪れた旅行者によると、「リマ市内では白タクによる強盗事件が急増している」「日中でも人通りの少ない道は歩かない方が良い」といった声が上がっています。
また、フランス・パリでも「地下鉄内のスリが劇的に増えている」「夜のセーヌ川沿いは危険」といった投稿が目立ちます。
観光名所だからといって油断は禁物です。
編集長からアドバイス:危険地域をどう見極める?
海外旅行初心者でもできる、危険地域の見極め方をお伝えします。
- 外務省の危険情報を必ずチェック
出発直前まで定期的に確認しましょう。 - 現地大使館・領事館の発信情報をフォロー
現地に到着したら、緊急連絡先を控えましょう。 - 口コミ・SNSも参考に
最新の現地事情を把握するのに有効です。
ただし、あくまで補助情報と捉え、公式情報を優先しましょう。
- 安全な行動を心がける
「現地の人が行かない場所には行かない」これが基本です。
実際に体験した「危険な瞬間」
私自身、以前メキシコ・カンクン郊外をタクシーで移動中、運転手が意図的に人気のない道へ進もうとしたことがありました。
すぐに「降ろして」と強く要求して事なきを得ましたが、冷や汗ものの経験でした。
海外旅行中は、「何かおかしい」と思ったら即行動する勇気も大切です。
まとめ:危険を知って、安全に楽しむ!
海外旅行は素晴らしい経験ですが、「安全第一」でなければ本末転倒です。
外務省の海外安全情報をこまめにチェックし、無用なリスクを避けること。
そして現地での行動も「慎重すぎるくらいでちょうどいい」と心得ましょう。
安全に注意を払った上で、ぜひ素敵な海外旅行を楽しんでください!