フィラデルフィアの治安って実際どう?夜の雰囲気と滞在エリアの選び方

フィラデルフィアへの旅を計画しているとき、「夜は外を歩けるのか」「どのエリアに泊まれば安心なのか」と気になる瞬間があるかもしれません。

この記事では、治安を「良い・悪い」で評価することはしません。

世界40カ国以上を渡航してきた編集長の経験から言えるのは、治安は「場所・時間帯・行動」の掛け合わせで決まるということです。

同じ街でも、昼と夜、観光客が多い通りと一本入った路地では、見える景色も感じるリスクも異なります。

この記事を読み終えると、フィラデルフィアで注意が必要なエリアの具体的な場所と理由、そしてオールドシティ・リッテンハウス・スクエア・センターシティの3エリアから自分の旅のスタイルに合った宿泊エリアを選べるようになります。

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フィラデルフィアで注意が必要と言われるエリア

フィラデルフィアは、エリアによって犯罪発生の傾向や内容が大きく異なります。

観光スポットが集まるセンターシティから数ブロック離れるだけで、性質が変わる場所もあるため、事前に把握しておくことが旅の備えになります。

ケンジントン(Kensington)

ケンジントンは、薬物関連の犯罪や暴力事件に注意が必要なエリアです。

センターシティの北東に位置し、地下鉄マーケット・フランクフォード・ラインのSomerset駅やAllegheny駅周辺にあたります。

旅行ガイド「Lonely Planet」は、ケンジントンについて「薬物と犯罪の増加が見られる」と名指しで言及しています。

また、フィラデルフィア市のParker市長は2024年1月の就任初日に公共安全緊急事態を宣言し、ケンジントン・アベニュー周辺でのテント撤去・夜間営業禁止措置などの公式介入を実施しました。

市警察本部長も同年、「ケンジントンは市内で最も暴力的な地区のひとつ」と公式に発言しています。

観光目的で訪れる理由は特にないエリアのため、地下鉄利用の際は乗り過ごしなどに注意し、このエリアへは立ち入らないようにしましょう。

ノース・フィラデルフィア(North Philadelphia)——ノース・セントラル地区

ノース・セントラル地区を中心とするノース・フィラデルフィアは、銃撃や強盗などの暴力犯罪に注意が必要なエリアです。

センターシティの北側に広がるエリアで、Broad Streetを北上するルートや、SEPTAブロードストリート・ライン(オレンジライン)の北側の駅周辺がこのエリアに近接します。

旅行情報サイト「Wikivoyage」は、ノース・セントラルと呼ばれる地域について「暴力に悩まされている」と記述しています。

フィラデルフィア市警察(PPD)の公式犯罪統計においても、ノース・フィラデルフィアを管轄する警察管区は、市内で暴力犯罪が多く発生するエリアとして継続的に記録されています。

テンプル大学のキャンパス周辺は比較的落ち着いているとされますが、そこから外れたノース・セントラル方面への徒歩移動は避けるのが無難です。

SEPTA車内・駅構内(SEPTA Trains and Stations)

SEPTA(フィラデルフィアの地下鉄・バス・路面電車を運行する公共交通機関)の車内や駅構内は、スリや置き引き、夜間の暴行に注意が必要な場所です。

SEPTAはフィラデルフィア美術館やユニバーシティ・シティ方面への移動など、観光中にも利用する機会が多い交通手段です。

在ニューヨーク日本国総領事館の「安全の手引き」(2025年12月版)は、「地下鉄車内や駅構内における暴行事案やホームからの突き落とし事案などが発生しています」と明記し、「単独での地下鉄利用はできるだけ避け、特に夜間は利用者の少ない駅には近づかない」「ホームの端には立たない」「ドアの近くに立たない(ドアが閉まる間際に携帯電話等を盗られる事例あり)」などの具体的な注意点を示しています。

夜間や人の少ない時間帯はライドシェアの利用も選択肢のひとつです。

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フィラデルフィアの治安概要

フィラデルフィアは、観光スポットが集中するセンターシティと、その外側のエリアとでは、街の様子が大きく異なります。

どのエリアにどんな特徴があるかを事前に把握しておくことが、この街を楽しむための第一歩です。

フィラデルフィアに対する公的情報のアナウンス

外務省は、米国全体の傾向として「一つの都市の中にも、比較的安全とされる地区もあれば、犯罪発生率が高く特段の事情がない限り立ち寄るべきではない地区もあります」と記しています。

在ニューヨーク日本国総領事館の「安全の手引き」(2025年12月版)は、ペンシルベニア州を含む管轄地域全体に向けて、「危険といわれている地域や場所には、昼間であっても近づかない」「単独での外出や、夜間の外出、人通りの少ない道はなるべく避ける」「多額の現金・貴重品を持ち歩かない」という注意を呼びかけています。

また同手引きは、地下鉄の車内や駅のホームで暴行や突き落とし事案が発生していることを名指しで挙げ、夜間の単独利用を避けるよう促しています。

フィラデルフィアの治安の特徴

フィラデルフィアの観光エリアは、独立記念館や自由の鐘が集まるオールドシティからリッテンハウス・スクエア、美術館のあるフェアマウント方面まで、コンパクトな範囲にまとまっています。

年間4,000万人以上が訪れる観光都市である一方、エリアによって街の表情は急に変わります。

たとえばセンターシティから地下鉄で数駅北へ向かうと、ショーウィンドウに鉄格子が取り付けられた商店や、昼間から道端にたたずむ人々の姿が増え始め、観光客向けの地図には載らない街の一面が現れます。

こうしたエリアの境目は地図上では分かりにくく、旅行者が地下鉄の乗り過ごしや徒歩の方向ミスで迷い込むケースがあります。

旅行者の多くは、ニューヨークやワシントンD.C.から列車で訪れ、1〜2日かけてオールドシティと美術館エリアを回るパターンをとります。

夜はフィッシュタウンやノーザン・リバティーズのバー街に繰り出す旅行者も多く、週末の深夜には音楽と人波が通りにあふれる賑わいを見せますが、帰り道に人通りの少ない通りへ入り込むと雰囲気は一変します。

移動には地下鉄よりもライドシェアを組み合わせる、夜間の単独歩行は避けるといった判断が、この街では特に意味を持ちます。

フィラデルフィアで治安目線でおすすめの宿泊エリア

歴史スポットをとにかく歩き回りたいのか、夜はゆっくり過ごしたいのか、それとも他都市への移動を優先したいのか——フィラデルフィアの宿泊エリア選びは、旅のスタイルで答えが変わります。

治安目線で安心して選べる3エリアを、それぞれの特徴と夜の姿とともに紹介します。

【観光重視】オールドシティ(Old City)

免責事項

本記事は、公的機関の情報や統計、観光関連資料をもとにまとめています。

ただし、都市の雰囲気や治安の感じ方は、訪れる時期や時間帯、そのときの行動によっても変わります。

ここで紹介している内容は、特定の場所の安全性を保証するものではなく、あくまで滞在の参考情報のひとつです。

本記事の情報に基づく行動によって生じた損害等について、当サイトは責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

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この記事を書いた人

運営歴12年の海外旅行メディア世界新聞の編集長。世界一周を含め40カ国以上に訪問。海外旅行関連の登壇多数。旅の書籍を出版。