【アテネ治安完全ガイド】現地人が近づかない危険エリアとホテルをとるべき治安のよいエリアを解説

「アテネの治安が気になるけど、どのエリアに気をつければいいの?」
「アテネで治安の良いエリアにホテルを取りたい」
「アテネの治安が悪い地区って本当にあるの?」

ギリシャ観光の拠点となるアテネでは、治安の良いエリアと悪いエリアの差が大きく、ホテル選びに迷われる方が多いものです。

アテネの治安は地域によって大きく異なり、観光客が多く訪れる中心部は比較的安全ですが、一部のエリアには現地の人も近づかない危険な場所が存在します。

外務省海外安全ホームページとアテネ在住日本人の声をもとに、アテネの治安が悪いエリアの特徴や、観光客が安心して滞在できる治安の良いエリアを徹底解説します。ホテルを取るのにおすすめのエリアも詳しく紹介していきます。

目次

アテネの治安の現状と特徴

ギリシャの首都アテネは、歴史的建造物と現代的な都市機能が融合する観光都市です。観光客の増加に伴い、治安状況も年々変化しています。

アテネの治安レベルと犯罪発生状況

外務省海外安全ホームページによると、アテネの治安レベルは「レベル1:十分注意してください」に指定されています。これは、パリやローマと同程度の治安レベルを示しています。

一般的な観光エリアでは深刻な暴力犯罪は少ないものの、スリや置き引きなどの軽犯罪は日常的に発生しています。特に観光客を狙った犯罪が多く、地下鉄や観光スポット周辺での被害が報告されています。

2024年の統計では、観光シーズンである5月から9月にかけて犯罪発生率が上昇する傾向にあります。これは観光客の増加に比例した現象といえます。

観光客が狙われやすい犯罪の種類

アテネで観光客が遭遇しやすい犯罪には以下のようなものがあります。

・スリ:地下鉄や観光スポットでの財布やスマートフォンの盗難
・置き引き:カフェやレストランでのバッグの盗難
・偽警官による詐欺:身分証明書の確認を装った現金搾取
・タクシーでのぼったくり:遠回りや不正な料金請求

特に注意が必要なのは、複数人で連携して行われる巧妙な手口です。例えば、観光客の気を引く役と、所持品を盗む役に分かれて行動するケースが報告されています。

季節や時間帯による治安の変化

アテネの治安は季節や時間帯によって大きく変動します。

夏季観光シーズン(6月〜8月):
・観光客が多く、スリや置き引きが増加
・公共交通機関での混雑に乗じた犯罪が多発
・深夜まで人通りが多く、比較的安全に行動可能

オフシーズン(11月〜2月):
・観光客が減少し、犯罪発生率も低下
・早い時間から人通りが少なくなる
・夜間の単独行動はより注意が必要

時間帯による変化も顕著です。日中は観光客や地元住民で賑わう場所でも、夜間は人通りが激減し、治安が悪化するエリアがあります。特に午後10時以降は、観光地から離れた場所への立ち入りは避けるべきです。

緊急時の連絡先:
・警察:100
・救急:166
・在ギリシャ日本国大使館:+30-210-670-1200

アテネ在住の日本人によると、近年は警察のパトロールが強化され、主要観光地での体感治安は改善傾向にあります。ただし、スマートフォンの使用や写真撮影時は周囲への注意を怠らないことが重要です。

アテネで治安が悪いエリアと注意点

アテネには観光客が近づくべきではない治安の悪いエリアが存在します。これらの地域では、スリや置き引きだけでなく、より深刻な犯罪に巻き込まれるリスクがあります。

オモニア広場周辺の治安状況

オモニア広場は、アテネの交通の要所として知られていますが、治安の面では最も注意が必要なエリアの一つです。この地域では不法滞在の移民や麻薬中毒者が多く確認されており、地元住民でさえ避けるエリアとなっています。

特に広場から西側のエリアは危険度が高く、昼間でも人気のない雑然とした通りが多く存在します。商店が閉まる夕方以降は急激に雰囲気が変化し、より危険な状態となります。

ホテル予約の際は特に注意が必要です。オモニア広場周辺には格安のホテルが多く存在しますが、夜間に騒がしいバーが営業していたり、治安面で問題のある施設も少なくありません。

エクサルヒア地区の特徴と危険性

オモニア駅から北東に位置するエクサルヒア地区は、アテネで最も危険なエリアの一つとして知られています。この地域では警察が銃器を携帯してパトロールを行うほど、治安状況が深刻です。

エクサルヒア地区の特徴:
・路上に浮浪者が多く集まる
・薬物使用者の存在
・不法移民が集中する地域
・昼間でも異様な雰囲気を漂わせる

特にオモニア駅側のエリアは最も危険度が高く、観光客は絶対に近づかないことが推奨されます。

ビクトリア広場エリアの注意点

ビクトリア広場周辺も治安の悪化が指摘されているエリアです。特に夜間は以下の点に注意が必要です:

・路上での客引きや物乞いが多発
・スリや置き引きの被害が報告
・薬物取引の現場となることも
・人通りが少なく危険な路地が存在

このエリアを通過せざるを得ない場合は、以下の対策を講じることが重要です:
・メインストリートを歩く
・夜間の単独行動を避ける
・貴重品は必要最小限にする
・周囲への警戒を怠らない

これらの治安の悪いエリアでは、観光客を狙った様々な手口の犯罪が報告されています。例えば、「今何時?」や「タバコの火を貸してくれない?」などと声をかけられ、危険な場所へ誘導されるケースがあります。

また、男性旅行者をターゲットにした「ぼったくりバー」への勧誘も発生しています。シンタグマ広場やエルム通り周辺では、見知らぬ人からの声掛けには応じないことが賢明です。

緊急時の対応として、以下の連絡先を控えておくことをお勧めします:
・警察:100
・救急:166
・在ギリシャ日本国大使館:+30-210-670-1200

アテネで治安が良いエリアとホテル選び

アテネには観光客が安心して滞在できる治安の良いエリアがあります。ホテル選びの際は、これらの地域を中心に検討することで、快適な旅行が実現できます。

プラカ地区の特徴と安全性

プラカ地区は、アクロポリスの麓に位置する観光客に最も人気のエリアです。迷路のような石畳の通りには、お土産店やレストランが立ち並び、昼夜を問わず観光客で賑わっています。

この地区の特徴:
・警察官が24時間常駐
・観光客向けの照明が充実
・メインストリートは深夜まで人通りがある
・カメラ付き防犯システムが設置

ホテルは、アドリアヌー通りやキダタイナイオン通り沿いを選ぶと、観光スポットへのアクセスも便利です。特に、アクロポリス博物館周辺は、セキュリティが充実した高級ホテルが多く存在します。

シンタグマ広場周辺の治安状況

シンタグマ広場は、国会議事堂前に位置する政治の中心地です。24時間体制の警備と監視カメラの設置により、アテネで最も治安の良いエリアの一つとなっています。

このエリアの利点:
・地下鉄3路線が交差する交通の要所
・高級ホテルが集中
・観光案内所が充実
・両替所や銀行が多数存在

エルムー通り沿いのホテルは、ショッピングに便利で、夜間も人通りが絶えません。また、国会議事堂前の衛兵交代式は、観光客に人気のスポットで、常に警備員が配置されています。

コロナキ地区のホテル事情

コロナキ地区は、アテネの高級住宅街として知られ、外国大使館や高級ブティックが立ち並ぶエリアです。治安の良さと落ち着いた雰囲気から、長期滞在者にも人気があります。

コロナキ地区のホテル選びのポイント:
・静かな環境を求める旅行者向け
・セキュリティシステムが充実
・24時間体制のフロントデスク
・レストランやカフェが徒歩圏内

特に、リカヴィトスの丘周辺のホテルは、アテネの夜景を一望できる部屋が多く、カップルや家族連れに好評です。

治安の良いエリアでも、以下の基本的な注意は必要です:
・貴重品は部屋のセーフティボックスに保管
・夜間の単独行動は控えめにする
・ホテルの緊急連絡先を控えておく
・フロントデスクのスタッフと連絡が取れる状態を保つ

ホテル予約時の確認事項:
・24時間セキュリティの有無
・最寄りの警察署や病院までの距離
・公共交通機関へのアクセス
・周辺の飲食店の営業時間

これらの治安の良いエリアは、観光スポットへのアクセスも良好で、レストランやカフェも充実しています。特に女性の一人旅や、初めてアテネを訪れる方には、これらの地域でのホテル選びをお勧めします。

アテネで治安対策と安全に観光するコツ

アテネを安全に観光するためには、基本的な防犯対策と現地の状況を理解することが重要です。特に観光客を狙った犯罪から身を守るため、具体的な対策を知っておく必要があります。

スリや置き引き対策の具体策

観光地や公共交通機関では、スリや置き引きの被害が多く報告されています。以下の対策を徹底することで、被害を防ぐことができます。

貴重品の管理方法:
・パスポートと現金は分散して持ち歩く
・バッグは必ずチャックを閉め、体の前で持つ
・リュックは前に抱える形で持つ
・ズボンの後ろポケットには財布を入れない

特に注意が必要な場所:
・地下鉄の乗り降り時
・観光スポット周辺の混雑地
・カフェやレストランの椅子の背もたれ
・路上のATM利用時

夜間の行動における注意点

夜間は特に警戒が必要です。アテネの夜の治安は、エリアによって大きく異なります。

安全な夜間行動のポイント:
・22時以降の単独行動は避ける
・タクシーはホテルやレストランから直接手配する
・人通りの多いメインストリートを歩く
・暗い路地や人気のない場所には近づかない

夜間に安全なエリア:
・シンタグマ広場周辺
・プラカ地区のメインストリート
・コロナキ地区

公共交通機関利用時の注意事項

地下鉄やバスは観光に便利ですが、同時に犯罪が発生しやすい場所でもあります。

地下鉄利用時の注意点:
・混雑時は荷物を前に抱える
・車両の端や出入り口付近では特に警戒する
・スマートフォンの使用は最小限に抑える
・切符購入時は周囲に注意を払う

バス利用時の注意点:
・乗降時は荷物をしっかり持つ
・満員時は荷物を体の前で持つ
・終バスの利用は避ける
・観光客が少ない路線は注意が必要

その他の一般的な注意事項:
・見知らぬ人からの写真撮影依頼には応じない
・デモや集会には近づかない
・目立つ服装や装飾品は控えめにする
・常に周囲の状況に注意を払う

緊急時の連絡先は必ず控えておきましょう:
・警察:100
・観光警察:1571
・救急車:166
・在ギリシャ日本国大使館:+30-210-670-9900

これらの対策を意識することで、アテネの豊かな歴史や文化を安全に楽しむことができます。ただし、過度に警戒することなく、基本的な注意を払いながら観光を楽しむことが大切です。

アテネで緊急事態が発生した場合の対応

海外旅行中の緊急事態に備え、適切な対応方法を知っておくことは重要です。アテネ滞在中のトラブルに迅速に対応できるよう、基本的な情報を押さえておきましょう。

警察・救急への連絡方法

アテネでは、緊急時に以下の番号に連絡することができます。スマートフォンにメモしておくと安心です。

緊急連絡先一覧:
・警察:100
・救急車:166
・観光警察:1571
・消防:199

警察に通報する際は、以下の情報を伝えることが重要です:
・現在地の詳細な場所
・発生している状況
・被害の内容
・目撃した犯人の特徴
・自分の連絡先

日本大使館への連絡手順

在ギリシャ日本国大使館の連絡先:+30-210-670-1200

大使館に連絡が必要な状況:
・パスポートの紛失や盗難
・犯罪被害に遭った場合
・事故や病気で緊急支援が必要な場合
・現地の暴動やデモに巻き込まれた場合

連絡の際に必要な情報:
・氏名と生年月日
・パスポート番号
・現在の滞在先
・日本の緊急連絡先
・トラブルの詳細な状況

トラブル発生時の基本的な対応

スリや置き引きの被害に遭った場合:
・すぐに警察に通報する
・クレジットカードは即時利用停止の手続きを行う
・現金やパスポートを盗まれた場合は大使館に連絡
・被害届の控えをもらう(保険請求に必要)

デモや集会に遭遇した場合:
・速やかにその場から離れる
・ホテルに戻り、状況が落ち着くまで外出を控える
・大使館からの情報に注意を払う
・SNSなどで現地の最新情報を確認する

医療機関を受診する必要がある場合:
・ホテルのフロントに相談
・旅行保険のヘルプデスクに連絡
・日本語対応可能な医療機関の紹介を依頼
・診察券や領収書は必ず保管する

予防的な対策として:
・パスポートのコピーを複数保管
・保険証券の写真を撮影
・現金は分散して持ち歩く
・重要な連絡先は紙に書いて持ち歩く

これらの対応方法を事前に確認し、緊急時に慌てることなく適切な行動がとれるよう準備しておくことが大切です。また、旅行保険には必ず加入し、補償内容を確認しておくことをお勧めします。

まとめ:アテネを安全に楽しむために

アテネは豊かな歴史と文化を持つ魅力的な都市ですが、観光を楽しむためには適切な安全対策が欠かせません。これまでの内容を踏まえ、安全な旅行のための重要なポイントをまとめます。

出発前の準備事項

旅行前の準備として、以下の対策を必ず行いましょう:

・パスポートの有効期限を確認(6ヶ月以上の残存期間が必要)
・クレジットカードと現金の準備(10日分以上の生活費を目安に)
・携帯電話の充電器と変換プラグの用意
・必要な医薬品の準備
・旅行保険への加入

現地での基本的な安全対策

アテネ滞在中は、以下の点に特に注意を払う必要があります:

治安対策の基本:
・貴重品は分散して持ち歩く
・人混みでは荷物を前に抱える
・深夜の単独行動を避ける
・目立つ服装や装飾品は控える

滞在エリアの選択:
・シンタグマ広場周辺
・プラカ地区のメインストリート
・コロナキ地区の高級住宅街
・アクロポリス周辺の観光地

緊急時の対応準備

緊急時に備えて、以下の連絡先を常に携帯しましょう:

緊急連絡先一覧:
・警察:100
・救急車:166
・観光警察:1571
・在ギリシャ日本国大使館:210-670-9900

また、以下の基本的なギリシャ語の緊急表現を覚えておくと役立ちます:

・「ヴォイシステ メ パラカロ」(助けてください)
・「エラテ アメソス」(すぐ来てください)
・「パラカロ カレセテ ティン アスティノミア」(警察を呼んでください)

アテネは年間を通じて多くの観光客が訪れる国際都市です。基本的な注意事項を守り、緊急時の対応を事前に確認しておくことで、豊かな歴史と文化を安全に楽しむことができます。特に夏季は気温が40度近くまで上昇するため、体調管理にも十分な注意が必要です。

治安の良いエリアを中心に行動し、現地の習慣やマナーを尊重しながら観光することで、充実したアテネ滞在を実現できます。また、「たびレジ」に登録することで、最新の治安情報を随時受け取ることができます。

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この記事を書いた人

ヨーロッパ、北米、オーストラリアetc、治安をはじめとした海外情報をお届け。運営歴11年の海外旅行メディア世界新聞が監修しています。

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