かつて自宅がWiMAXの提供エリア外だったため、WiMAXを選べなかった編集部のLeeです。
ポケットWiFiの導入を検討している人で、WiMAXとY!mobileのどちらにしようか、悩んでいる人も多いと思います。
WiMAXとY!mobileのどこが違うのかよく分からない人も多いため、今回はWiMAXとY!mobileの違いを徹底比較することで参考にしていただければと思います。
結論:WiMAX、Y!mobile比較表
WiMAXとY!mobileを端的に比較すると、都市部でお得に利用したい人はWiMAX、地方でも快適に利用したい人はY!mobileを選ぶといいでしょう。
WiMAX |
Y!mobile |
|
月額料金 |
3,696円~4,380円 |
2,480円~5,696円 |
契約期間 |
2年~4年 |
期間なし~3年 |
下り実測速度 |
31~170Mbps |
42.5~76.6Mbps |
データ容量制限 |
月7GB・3日間で10GB以上 |
月7GB・3日間で10GB以上 |
プロバイダ |
UQ WiMAX・Broad WiMAXなど |
Y!mobileのみ |
電波の種類 |
WiMAX2+ |
LTE |
通信エリア |
やや狭い |
広い |
WiMAXはその電波特性から、室内や地下ではつながりにくく、都市部以外はエリア拡大がまだな一方、Y!mobileはLTE回線を使用しているため、室内や地下、地方や山間部でも比較的よくつながります。
通信速度については、都市部ではエリアがきめ細かなWiMAXが有利ですが、それ以外の場所ではY!mobileの方が通信速度は出ます。
月額料金は、プロバイダによって様々な料金を打ち出しているWiMAX、契約期間やルーター端末によって月額料金が大きく異なるY!mobileと、特徴が異なります。
以下で、WiMAXとY!mobileをより詳しく比較してみましょう。
速度編 都市部でよくつながり速いWiMAX
WiMAXは、都市部で速度が出る傾向があります。
あるサイトでWiMAXとY!mobileの下り実測速度を比較していましたが、時間帯や場所にさほど関係なく、以下のようにWiMAXの方がY!mobileよりもスピードが出ていました(速度単位はMbps)。
WiMAX |
Y!mobile |
|
東京都江戸川区 |
6.34 |
2.06 |
東京都中央区 |
32.27 |
7.11 |
千葉県八千代市 |
13.45 |
4.41 |
千葉県習志野市 |
36.41 |
1.57 |
(出展 https://pocket-wifi-speed.com/speedtest-wimax-ymobile-2339)
これは、都市部ではWiMAXの基地局があり、電波が強いためです。
一方、WiMAXの基地局建設がまだ十分でない地方では、圏外という場所も多いです。
また、WiMAXの電波は直進性の特性を持っているため、ビル群や山間部、屋内など障害物の多い場所では、十分な速度を発揮できません。
どこでもまんべんなくつながるY!mobile
一方のY!mobileですが、ある特定の場所で驚くほどスピードが出るというわけではありません。
ただし、Y!mobileにはどこでもまんべんなくつながるメリットがあります。
プランによっては、国内のみならず海外でも使えます。
Y!mobileの電波であるLTEは、直進だけではない特性があるため、建物などの障害物があっても、障害物を回り込んで電波が届きます。
また、LTEはWiMAXよりも遠くまで電波が届きますので、基地局を簡単に増やせない山間部でも比較的つながります。
容量編 ギガ放題ならWiMAXは上限はなし
WiMAXは、月7GBのデータ量を超えると通信速度が128Kbpsに制限されます。
128Kbpsに制限されると、テキストメールくらいしか開けず、ホームページの閲覧や動画視聴に極めて不便です。
月7GBというと、
・メール受信:1,870万通
・WEB閲覧:5600ページ
・動画視聴:33時間
・音楽のダウンロード:1,790曲
が目安で、動画視聴にさえ気を付ければ月7GBに到達することはないでしょう。
ただし、WiMAXには「ギガ放題」という料金プランもあり、UQ WiMAXでは月4,380円で契約できますので、ヘビーに使う可能性のある方におすすめです。
ギガ放題を契約しても、3日で10GBを超えると通信速度が1Mbpsに制限されますが、1Mbpsならば標準画質の動画視聴にさほど影響しません。
追加料金を払えば低速化を回避できるY!mobile
一方のY!mobileにも、月7GBというようなデータ量の上限があります。
僕が以前使っていたソフトバンクの203Zというルーターでも月7GBの月間データ量上限があり、超えたときは128Kbpsに制限されるので、データ量には常に気を使ったものです。
ただしY!mobileでは、500MB追加ごとに500円の料金を支払えば、低速化を解除できます。
ただし、WiMAXと同様、3日で10GBを超えると通信速度が1Mbpsに制限されます。
料金編 プロバイダによってお得なWiMAX
WiMAXは複数のプロバイダから提供されており、プロバイダによって月額料金に以下のような差があります。
3年契約 |
2年契約 |
|
BIGLOBE WiMAX2+ |
2,695円~4,380円 |
3,695円~4,380円 |
GMOとくとくBB |
2,170円~4,263円 |
3,609円~4,263円 |
So-net WiMAX2+ |
2,720円~3,609円 |
4,195円~4,879円 |
UQ WiMAX2+ |
2,726円~4,380円 |
3,696円~4,380円 |
最も安いGMOとくとくBBならば、月額2,000円ちょっとでWiMAXを楽しめます。
端末料金は無料としているプロバイダが多いです。
解約手数料は、解約時期によって9,500円~24,800円と様々です。
Y!mobileは若干割高な月額料金
一方のY!mobileのプロバイダは1社のみで、機種によって料金プランは以下の3つに分かれます。
プラン2 |
プラン2ライト |
海外データ定額 |
|
さんねん |
3,696円 |
2,480円 |
3,980円 |
バリューセット (PC同時購入) |
4,760円 |
3,544円 |
5,044円 |
バリューセットライト (タブレット同時購入) |
4,410円 |
3,194円 |
4,694円 |
ベーシック (契約期間なし) |
5,696円 |
4,480円 |
5,980円 |
最もメジャーなプランである「プラン2」をWiMAXの料金プランと比較しても、割高です。
解約手数料は、プランや解約時期によって9,500円~3
9,400円かかります。
WiMAX・Y!mobile比較まとめ
WiMAXは都市部を中心によくつながりますが、Y!mobileは多くの場所でまんべんなくつながります。
また、料金については、全般的にY!mobileよりもWiMAXの方がお得です。
特にWiMAXをおススメする人は、
・都市部で利用する人
・スピード重視の人
・料金が安い方が良い人
で、一方のY!mobileをおススメする人は、
・地方で多く利用する人
・月間データ量の上限を気にしたくない人
・屋内や地下などつながりにくい場所で利用することが多い人
です。