WiMAX

WiMAXでゲームはラグなくサクサクできますか?

こんにちは、編集部のleeです。

WiMAXを検討している人の中には、パズドラやモンスト、荒野行動などのスマホゲームをがっつりやりたい人もいらっしゃるでしょう。その際にどうしても気になるのが回線のダウンや「ラグ」の問題です。

この記事では、WiMAXでスマホゲームやオンラインゲームはサクサクできるのか、徹底検証します。

WiMAXではゲームのタイムラグが出やすいが状況は改善されている

WiMAXでネットゲームをすると、回線落ちやタイムラグが生じるという口コミがあります。

ネットゲームでは通信速度以上に応答速度を表す「PING値」が重要な意味を持つのですが、PING値が50ms未満であれば普通のネットゲームは問題なくプレイできるでしょう。ただし、シューティングゲームやアクションゲームなどを行なう人は、より良好なPING値が求められます。

WiMAXと光回線を比較すると、一般的に光回線の方がPING値は優秀ですが、最近は光回線の加入者増でパンク状態となっており、WiMAX回線の性能も上がってきているため、以前ほどWiMAXが不利な状況ではなくなってきました。

以下で、詳しく説明しましょう。

ゲームで重要なのは「PING」の値

YouTubeの視聴やブラウジングで重要なのは、「下り最大500Mbps、上り最大50Mbp」といった通信速度ですが、スマホゲームやオンラインゲームで重要となるのは、通信速度よりもむしろ「PING値」です。

通信速度はゲームではさほど重要でない

実は、ネットゲームにおいて通信速度はさほど重要ではありません。

主なネットゲームの推奨通信速度は、以下の通りです。

ゲームタイトル 推奨速度
ドラクエ10 2Mbps
FF10 2Mbps
モンハンワールド 100Mbps

モンハンは滑らかな動きが要求されるので推奨速度が速いのは理解できますが、ドラクエやFFは滑らかな動きが要求されないゲームなので、推奨速度もさほど速くはありません。

スマホゲームのパズドラやモンストは、さらに推奨速度が遅くなります。

PING値はデータ送信~サーバーの応答の所要時間

PINGというのは、利用者がデータを送信してプロバイダのサーバーが応答するかどうかを確認する方法のことで、サーバーとネットワークにつながっているか否かで、以下のように呼ばれます。

  • ネットワークにつながっている→PINGが通る
  • ネットワークにつながっていない→PINGが通らない

PINGが通らないのは論外ですが、PINGが通ればそれでいいわけではなく、データ送信~サーバーの応答の所要時間、つまり応答速度が速いことも重要で、その速度を「PING値」と呼びます。

PING値は「ms」(ミリ秒)で表され、通信速度の数字は大きいほど優れていますが、PING値は逆に数字が小さいほど優れているのです。

PING値とゲームのスムーズさとの関係は、簡単に言うと以下の通りとなります。

PING値 スムーズさの体感値
1~10ms 爆速
11~14ms 結構速い
15~29ms 速い
30~50ms 普通
51~99ms 遅い
100ms~ かなり遅い

100ms以上になるとラグがひどく、具体的にゲーム中に以下のような症状が出てしまいます。

  • 相手に弾が当たっているのに「当たっていない」と判定される
  • 相手が突然瞬間移動する
  • スキルボタンを押してもスキルが出ない
  • 敵のHPが減らない
  • 回復ポーションを使っても回復せず、ポーションの数だけ減る
  • 強制的に切断される
  • ログインできない

オンラインゲーム・FPSではPING値が特に重要

ネットに繋いで行なうゲームの中で、特にPING値が重要になってくるのがモンハンなどのオンラインゲーム、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)です。)例えば、PUBG・スマブラ・荒野行動等です。

ゲームにおいてPING値は1秒間に行動できる回数を意味しますが、

  • 1ms→1秒間に1000回行動
  • 100ms→1秒間に10回行動

という風に違いが現れてきます。

1秒間に10発ミサイルを発射するのと1000発ミサイルを発射するのでは、1000発の方が有利なのは言うまでもありません。

WiMAXと光回線、一般的にPING値が良いのは「光」だが

オンラインゲームをする際、ネット回線でWiMAXと並んで候補に挙げられるのが光回線ですが、確かに一般的にPING値が良いのは光回線の方です。

光回線は20ms以下の良好なPING値を記録する一方で、WiMAXのPING値は25~60ms程度になります。

25~60msでも十分にオンラインゲームはできますが、光回線の方が適しているのは間違いありません。

しかし、最近は各社で光回線のキャンペーンを行なったため光回線の契約者が急激に増え、それに伴い光回線がパンク状態になっています。

光回線のPING値もひどい時には200ms付近を記録する混雑ぶりで、こうなるとオンラインゲームもカクカクするため、以前ほど光回線の優位性はなくなってきました。

WiMAXのPING値を改善する方法

アクションゲームやシューティングゲームでなければ、WiMAXでも十分にオンラインゲームが楽しめることが分かりましたが、PING値は良好に越したことはありません。

ここでは、WiMAXのPING値を改善する方法をいくつか紹介しましょう。

WiMAXのルーターを再起動させる

まずは、WiMAXのルーターを再起動させてみましょう。

据置型のWiMAXルーターは基本的に電源を入れっぱなしで、データのやり取りのトラブルが積み重なったり処理能力が落ちたりして、PING値が上がることがあります。

据置型のルーターは、

  • ①コンセントからプラグを抜く
  • ②ACアダプタを本体から抜く
  • ③本体にACアダプタを差し込む
  • ④プラグをコンセントに差し込む

という手順で行なえばOK、モバイルWiFiルーターは電源ボタンを押してON/OFFをするだけで、PING値が改善するかもしれません。

LANケーブルを使う

WiMAXのルーターとゲームをする端末を、LANケーブルでつなぐのも有効です。

WiMAXは無線接続が魅力的ですが、他の無線機器からの電波干渉などがありますし、無線通信の際にロスも生じます。

据置型のWiMAXルーターであれば、ルーターとゲーム端末を直接つなげばOK、モバイルWiFiルーターの場合は別途クレードルを用意して、ルーターを置いたクレードルとゲーム端末をLANケーブルで接続すると、ロスが少なくなるかもしれません。

WiMAXルーターの無線の状態を改善する

どうしても有線接続ができない人は無線接続するほかありませんが、以下のようにして無線の状態を改善してください。

  • WiMAXのルーターとゲーム端末の距離を近づける
  • WiMAXのルーターを窓際に置く
  • 電子レンジなど電波を発する機器を使わない
  • 他に同じWiMAXルーターを使っている人がいないか確認する

プロバイダを変更する

どうしてもPING値が改善しない場合は、最終手段としてWiMAXのプロバイダを変更するという方法もあります。

回線自体はどのプロバイダもUQコミュニケーションズの回線を使用していますが、端末やプロバイダによってPING値にも違いが出てきます。

まとめ

オンラインゲームで重要なのは、通信速度よりもPING値(応答速度)で、PING値が高い傾向にあるWiMAXではゲーム中の不具合が起こりやすくなっています。

オンラインゲーム、特にシューティングゲームやアクションゲームをするのであれば光回線の方が優れていますが、最近では光回線の混雑・WiMAXの性能向上もあり、以前ほどWiMAXが不利な状況ではなくなってきました。

それでもWiMAXのPING値を改善したい場合には、

  • ルーターを再起動する
  • LANケーブルで有線接続する
  • WiMAXの無線の状態を改善する

などを試してみて、どうしても改善しないようであればプロバイダの変更なども視野に入れてみてはいかがでしょうか。