日本でも海外でも電波がないと1分でソワソワしてしまう編集部のLeeです。
FUJI Wifiは契約期間の縛りもなければ解約金もないと大々的に宣伝していますが、「本当は違うんじゃないの？」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、「FUJI Wifiは解約金なし縛りなし」の真偽とともに、その理由を解説したいと思います。
「FUJI Wifiは解約金なし縛りなし」は本当
「FUJI Wifiは契約期間の縛りもなければ解約金もない」というのは事実です。
その主な理由としては、モバイルWiFiルーター機器が「購入」ではなく「レンタル」である点、競合他社と比較して月額料金が若干高額な点が考えられます。
以下で詳しく見解を述べてみましょう。
理由1 FUJI Wifiでは端末をレンタルする
FUJI WifiでモバイルWiFiルーターも一緒に利用しようとすると、提供される機器はレンタルとなります。
他サービスでは端末を購入する
通常、WiMAX2+回線や4G/LTE回線を利用する際のモバイルWiFiルーターは、購入が前提となります。
例えば、ワイモバイルで提供されている「601ZT」というモバイルWiFiルーターを使ったプランは最安月額2480円で、月5GBまで利用できます。
ちなみに、ワイモバイルのオンラインストアで601ZTを購入しようとすると、3
6936円しますが、3年縛りの契約期間にすることで毎月1026円の割引が受けられ、36回で3
6936円の割引となり、端末代金相当の割引です。
ただし、契約してすぐに解約されてしまうと端末代金分ワイモバイルが損をしてしまいますので、この手のプランは3年ないし2年の契約の縛りがあるのが基本です。
契約満了月より2か月間は解約手数料がかからずに解約できますが、それ以外の期間に解約しようとすると、9500円の解約手数料が発生します。
解約手数料はいわば、端末代金の回収のために設定されているのです。
FUJI Wifiでは端末はレンタル
一方のFUJI Wifiでは、モバイルWiFiルーター機器を購入させません。
「ルータープラン」という料金プランでは、FUJI Wifiが保有している機器の中から無作為で契約者に機器が届けられますので、契約者は希望の機器を選択することはできません。
他の利用者からレンタルバックされた機器が別の契約者に再びレンタルされ、中古品や型落ち品をつかまされる可能性もあります。
また、FUJI Wifiでには「SIMプラン」という料金プランもあり、こちらはルーターをレンタルせずにルーターに挿入するSIMカードをレンタルします。
「他の人が使ったルーターは嫌だ」「すでにルーターは持っているから回線だけ欲しい」という場合にぴったりなプランです。
ルータープランもSIMプランも、ルーターを購入しなくても契約・利用ができますので、端末代金の回収目的で設定されている解約手数料を設定する必要がありません。
FUJI Wifiを解約する際には、レンタルしているルーターやSIMカードを返却する必要があり、返送料は利用者負担です。
理由2 FUJI Wifiは競合より料金が高い
以下の表を見てみますと、月間データ使用量の上限を設けていない料金プランでFUJI Wifiと（同じLTE回線の）競合他社を比較してみると、FUJI Wifiの月額料金が高額なことが分かります。
|
業者名 |
初期費用 |
月額料金 |
解約手数料 |
|
2300円 |
6000円 |
なし |
|
|
SAKURAWiFi |
9960円 |
3680円 |
なし |
|
SPACEWiFi |
なし |
3480円 |
なし |
FUJI WiFiも含め、競合他社もモバイルWiFiルーター機器はレンタルという形をとっており、いずれも契約の縛りも解約手数料もありませんが、それだと短期間の解約で損をしてしまいそうです。
FUJI Wifiは多少高額な月額料金、SAKURAWiFiは初期費用という解約手数料以外の手数料で、SPACEWiFiは1日・3日のデータ容量上限を設定と、各社異なるアプローチで損をしないようにしています。
FUJI Wifiの解約方法。「解約日」「端末の返却」に注意
契約期間がなく解約金も発生しないFUJI Wifiですが、実際に解約する際には「解約日」と「端末の返却」に注意が必要です。
FUJI Wifiの料金締日は毎月12日のため、3月いっぱいでFUJI Wifiを解約したい場合には遅くても3月12日までに、マイページの「ご解約のお手続き」から解約申請を行なう必要があります。
3月13日以降に解約申請をしても、実際の解約は4月末となって4月分の料金が発生しますので、注意しましょう。
また、FUJI WifiのモバイルWiFiルーターは買取ではなくレンタルのため、解約の際はレンタルされた端末を返却する必要があります。
返却の期間は「解約月の翌月3日までに必着」となっていますので、3月いっぱいでFUJI Wifiを解約する人は4月3日までに端末を返却しなければならず、万が一遅れてしまうと返却予定日から起算した1か月分の月額料金が請求されます。
端末やマニュアルを含めたレンタル一式の返却方法は追跡番号のある方法に限られ、送料は利用者負担となります。
発送が完了したら、追跡番号や発送方法を明記したメールを、利用者がFUJI Wifiに送ります。
FUJI Wifiから返却された端末の確認ができたらメールで連絡が来ますので、これで解約手続き完了です。
まとめ
FUJI WiFiには契約期間の縛りもなければ解約金もありません。
その理由として挙げられるのは、まずはモバイルWiFiルーター機器を購入する必要がない点です。
端末を分割購入してすぐに解約されてしまうと、業者は大損をしてしまいますので、その保険として解約金を設定しているのですが、FUJI WiFiではルーターをレンタルするかSIMカードのみのレンタルですので、解約金を設定する必要がありません。
また、高額な月額料金である程度利益を上げているという点も大きいでしょう。
FUJI WiFiは隠れた高額手数料というのもありませんので、安心して使えると思います。
ただし、FUJI Wifiを解約する際には解約希望月の12日までに解約申請を行なう必要があり、追跡番号のある発送方法でレンタル一式を解約希望月の翌月3日までに返却しなければなりませんので、注意しましょう。
