「ポケットWiFiは気になるけど、使い過ぎたら速度制限がかかるのでは」と、容量を気にしている人も多いでしょう。
今回は、容量に関する疑問や不安を払拭すべく、ポケットWiFiの容量やその目安、そして容量を超えたらどうなるかなどを解説します。
まとめ:ポケットWiFiの容量は?超えたらどうなるの?
まずは、ポケットWiFi(WiMAX、LTE)の容量制限について見てみましょう(WiMAXはUQ WiMAX、LTEはY!mobile)。
WiMAX |
Y!mobile |
|
直近3日間のデータ容量 |
10GB |
10GB |
制限後の通信速度 |
128Kbps |
128Kbps |
月間データ容量 |
7GB(一部) |
5GB~7GB |
制限後の通信速度 |
1Mbps |
1Mbps |
WiMAX、Y!mobileのいずれも、直近3日間のデータ容量が10GBを超えると通信速度が128Kbpsに制限され、所定の月間データ容量を超えると通信速度が1Mbpsに制限されます。
ちなみに、月5GB・7GBでできることは、
5GBの場合 |
7GBの場合 |
|
Yahoo!トップページ(スマホ版) |
約20,000回 |
約28,000回 |
テキストメール(300文字程度) |
約100万通 |
約140万通 |
Skypeで電話 |
約155時間 |
約224時間 |
Youtube動画 |
約40時間 |
約56時間 |
アプリダウンロード(50MB) |
125個 |
175個 |
となっており、動画視聴にさえ気を付ければ月5GB・7GBのデータ容量を超えることはないでしょう。
また、所定の月間データ容量を超えて通信速度が1Mbpsに制限されても、Youtubeの標準画質の動画視聴ならば、さほど問題ありません。
以下で、WiMAXとY!mobileそれぞれのデータ容量と速度制限について見てみましょう。
WiMAXとLTEの容量上限と速度制限を比較
3種類の容量上限があるWiMAX
まずはWiMAXのデータ容量についてですが、厳密にいうと以下の3つのケースでデータ容量の制限があります。
速度制限の条件 |
制限後の速度 |
制限される時間 |
直近3日間で10GB |
1Mbps |
翌日18時頃~翌々日2時頃 |
ハイスピードプラスエリアモードで月7GB |
128Kbps |
翌日昼頃~当月末 |
ハイスピードプラスエリアモードとは、WiMAXの電波だけでは物足りない人向けに、auの4G/LTE電波も使えるようにするオプションです。
直近3日で10GBとは、WiMAX2+とau 4G/LTEのデータ容量の合計です。
特定の1日のデータ容量が多いと、1Mbpsへの速度制限がかかる日数が多くなる傾向にあります。
「3日で10GB」「月間データ容量」で速度制限があるLTE
次にLTE(Y!mobile)の場合、現行のプランでは以下の2つのケースでデータ容量の制限があります。
速度制限の条件 |
制限後の速度 |
制限される時間 |
前日までの3日間で10GB |
1Mbps |
当日18時頃~翌日1時 |
月5~7GB |
128Kbps |
請求月末まで |
月間データ容量の上限はプランによって異なり、Pocket WiFiプラン2は月7GB、Pocket WiFiプラン2ライトは月5GBです。
容量上限に引っかかって速度制限にかからない方法
1Mbpsに速度制限されても、まだ標準画質の動画くらいは視聴可能ですが、128Kbpsに速度制限されてしまうと、テキストメールやLINEのメッセージくらいしかできません。
速度制限にならないため、ここではWiMAXとLTEのそれぞれで、速度制限を回避する方法を紹介します。
WiMAXの場合
ギガ放題に加入する
WiMAXには「ギガ放題」という料金プランがあり、ギガ放題に加入していれば、WiMAX2+をどれだけ利用しても、月7GBの月間データ容量に引っかかることはありません。
ただし、ギガ放題に加入していても、直近3日間10GBで1Mbpsの速度制限には引っかかります。
また、オプションとしてハイスピードプラスエリアモードに加入している場合は、「ハイスピードプラスエリアモード月7GBで128Kbps」の速度制限にも引っかかります。
「UQ Wi-Fiプレミアム」を利用する
UQ WiMAXではWiMAX 2+料金プランのオプションとして、公衆無線LAN「UQ Wi-Fiプレミアム」を提供しています。
これを利用すれば、データ容量の節約になりますし、万が一速度制限がかかったとしても速度制限がかからず利用可能です。
データ通知サービスを利用する
UQ WiMAXでは希望者に対して、速度制限がかかる当日13時以降にメールで連絡する「データ通知サービス」をしてくれます。
速度制限がかかる18時まで5時間程度の猶予がありますので、公衆無線LANを利用するなどの対策がとりやすいです。
LTEの場合
追加データを購入する
Y!mobileでは、追加データを購入することで、低速化した速度を通常速度に戻すことが可能です。
メールやオンライン、電話で設定が可能で、気になる料金は「500円/500MB」です。
いちいち設定が面倒な人は、自動で追加データ容量を購入してくれる「快適モード」に設定しておくと、通信速度が低下しません。
アドバンスオプションに加入する
Pocket WiFiプラン2加入者は、アドバンスオプション(月額684円)を設定することによって、月7GBを超えても高速のままインターネットを楽しめます。
アドバンスモードでは、通信方式が「LTE・AXGP→AXGP/TDD-LTE」に変更となりますので、端末をアドバンスモードに設定変更する必要があります。
ポケットWiFiの容量まとめ
WiMAXとLTE、どちらのポケットWiFiも、「月7GBで128Kbps」「3日間10GBで1Mbps」の速度制限があります。
動画をガンガン視聴しなければ、月7GBを超える可能性は低いですが、速度制限がかかるとやはり面倒です。
WiMAXの場合は「ギガ放題に加入」「公衆無線LANの利用」、LTEの場合は「追加データ容量の購入」「アドバンスオプションへの加入」などの対策をとって、速度制限にかからないようにしましょう。